⑥トランプによるアメリカ黄金時代実現の条件
海外に進出している米国企業がアメリカに帰還し、世界の投資資金がアメリカに一極集中すれば、アメリカ経済は間違いなく好況になる。
中国に生産拠点を移したアメリカ企業は、アメリカへの輸出品目に高関税をかけられると確かに採算が取れなくなる。かと言ってアメリカに生産を移すと採算が取れるだろうか?中国より高い賃金を払い、中国とは桁違いの設備投資額を払って果たして国内競争力が得られるだろうか?
実は、トランプが思っているようには問屋が卸さない。
在中アメリカ企業は、販路をアメリカ以外に求めることもできるし、またトランプが制裁をかけないベトナムやインドネシアに生産拠点を移すこともできる💡
トランプは、海外にあるアメリカ企業のアメリカ帰還を求めるのであれば、企業が進んで帰還を望むようなインセンティブを用意しなくてはならず、海外投資資金をアメリカへ導入するには一定期間キャピタルゲイン税をゼロにするなど、思い切ったインセンティブが無くてはならない。
今のところ、トランプは掛け声ばかりと言った感がある。
アメリカが今日の軍事大国になったのは、ベトナム戦争が長引いたことが貢献しており、ウクライナ戦争終結やイスラエル・ハマス戦争永久停戦は、アメリカの軍需産業にマイナスであり、国防費増大化に貢献しない。
トランプは、ネタニヤフ首相の悲願である対イラン空爆を支持しており、イスラエルがイラン空爆でイランの軍事施設を壊滅するにはアメリカ空軍の支援無くして成功しない。
ネタニヤフ首相は、2025年2月4日トランプ大統領と首脳会談を行った。
トランプは、パレスチナ人をガザから追い出し、ガザを長期所有して国際都市を造るなどと発言して世界を驚かせた。瓦礫の中のパレスチナ難民をエジプトやヨルダンへ移し、人間らしい生活をさせると言うが、本音はネタニヤフ首相の願いであるパレスチナ人浄化である。
アメリカがガザを所有することにはいかなる根拠もない。
ハマスの代表がトランプ発言について「トランプが中東のことを何もわかっていない証拠だ」と言ったが全くその通りで、世界中の誰もが同じことを思うだろう。イスラエルとパレスチナの間には、アメリカのクリントン大統領の下で合意されたオスロー合意と国連が認定する国境がある。パレスチナ問題の解決について、トランプを除くアメリカの歴代大統領は二国間合意の原則で一致しており、イスラエルとパレスチナ自治政府との間で相互に主権を認めた上で、二国共存に向けて合意を模索することになっている。
トランプ発言は、中東の歴史やパレスチナ人のアイデンティティ無視、人間をモノ扱いにしていると言われても仕方がない。
ネタニヤフとトランプは、パレスチナ自治政府はテロリストと認定しているので壊滅するしか選択肢はないという立場である。テロリストのハマスが支配するガザを開放して、180万のパレスチナ人をエジプトやヨルダンへ追い出し、破壊されたガザを修復、再建して国際都市を建設しようと言う。
💰️10兆円のScrap(破壊=戦争)投資で、100兆円の都市をBuild(開発)しようとする不動産王トランプのビジネス戦略がここにある💰️
トランプのガザ所有と不動産開発野望は、もしイスラエルとサウジアラビアの国交正常化でアメリカ・イスラエル・サウジアラビアの三国中枢が出来れば成功する。