【大特集】アメリカが変化→世界が変化

②アメリカの外交が変わる

トランプはバイデン政権の外交政策を180度変える。国際協調主義から一国主義、孤立主義への転換。

戦後、アメリカはパックスアメリカーナと言われ、世界はアメリカの経済・軍事覇権下に置かれた。

アメリカは、大戦で荒廃した日本に GHQ占領期間中の1946年〜1951年(講和条約)の6年間、ガリオア(Government Appropriation for Relief in Occupied Area:日本の生活苦、疫病対策等社会的救済基金)とエロア資金(Economic Rehabilitation in Occupied Area Fund:日本の経済復興支援基金)で計18億ドルの支援を実行。

このアメリカの社会・経済援助が無ければ、1960-80年代のジャパン・アズ・ナンバーワンはあり得なかった。Japan owes America what Japan is today. (今日の日本があるのはアメリカのおかげである)

日米安全保障条約の下に日本の安全はアメリカの手の内にある。

日米安保の条件ではないが、日本は自発的に「思いやり予算」として在日米軍経費の75%を毎年アメリカに払っている。トランプ流に言えば、日本はアメリカに25%の借りがあることになる。

韓国は40%負担しているので60%、ドイツは35%負担しているので65%、欧州はアメリカがNATO(北大西洋条約機構)に負担している75%分アメリカに負い目がある。

トランプは、日本、韓国、ドイツ、欧州はアメリカの有権者でも納税者でもないのだから、アメリカはそれらの国の安全保障に責任も義務も無いと言い、自国の安全は自国の責任だから今後米軍はそれぞれの国から撤退すると言う。撤退するまでの間、米軍基地の経費がアメリカの持ち出しにならないよう、米軍基地がある国の負担額はアメリカの負担額を上回らなくてはならない。特に日本の安全は、対米依存度が高いため、かつてトランプが安倍首相に言ったように、現行思いやり予算は4倍に引き上げなくてはならない。

戦後、日本も他の主要国もすべてアメリカに「おんぶにだっこ」で自律経済を達成。今、トランプが求めているのは「対米恩返し」政策だと言える。アメリカのおかげで今日がある国は、アメリカのために犠牲を強いられ、親孝行をしない子供は親に処罰されることに。関税制裁は、親であるアメリカの子である国々への恩返しの請求である。

今後、世界はアメリカの要求に従う国と対抗・報復する国に分かれ、アメリカに対抗・報復すれば、貿易戦争・通貨戦争になり、結局最後は強いアメリカに従うことになるが、お互いに失うものは大きい。

本来、アメリカの対手国は中国。

日本を含むアメリカの同盟国も中国の同盟国(ロシア等)や友好国も、アメリカにとって対中冷戦のための道具であり手段でしかない☝️

トランプも冷戦の相手が中国であることに変わりはなく、冷戦と言うからには勝ち負けがあるわけだが、ちょうどウクライナ戦争におけるロシアのように、米中冷戦の勝敗ははじめからアメリカの勝ちは決まっている☝️

人間の歴史は戦争の歴史と言われる。8,000年の戦争の歴史を通して戦争で勝利するための普遍的な要因があり、それは「カネがモノを言う」である。実戦であれ冷戦であれ、勝敗を決めるのはカネ(経済)だということ。

経済のコメは原油(エネルギー)、軍事力を支えるのはマネー。

アメリカの原油日産は827,141トン、一日の消費量は815,610トンで自給できているため、アメリカはエネルギー安全保障を達成している。一方、中国は原油日産213,000トン、一日の消費量は768,552トン。中国経済のコメは360%も他国に依存しているため、エネルギー安全保障は達成されていない。

さらに、アメリカのドルは国際基軸通貨であり、国際取引の60%、金融取引では90%を占めている。一方、人民元は国際取引では7%前後、国際金融取引では3%前後。しかも、中国経済の為替変動リスクを回避するためにドルと人民元は1対7にペッグされているのだから、人民元はドルに支配されているも同然。

中国経済のコメも通貨人民元もアメリカから自律できていないことがわかる💡

1974年日本はアメリカの援助で自律経済を達成し、円は1対360円のペッグからフロート制(自由化)に解放されたが、中国経済が内需依存型になり、且つ自律経済が達成されるまで中国経済と人民元の自律はない。エネルギー自給も達成できず、通貨(人民元)もドルに支えられている状態の中国はアメリカの敵ではない。

亡きキッシンジャーが言うように、霜柱の中で過酷にも麦踏みをするのは雨風に負けない強い麦を育てるためである☝️

そんなこととはつゆ知らず、自らの使命と信じて対中冷戦に精を出しているのが今のトランプ…

歴史的観点からすると、いつもアメリカには時代に適した大統領が選ばれていることが分かる。