トランプが中国を目の敵にするのはなぜか?

結論から言うと、アメリカが中国より弱くなったことが一番の要因。

「王座はいつまでも維持できない」ことが世の常。
資本主義の世界では「資本が中心的価値観」であり、購買力平価をベースにした米中日英のGDP比では、8年前の2017年にアメリカは中国に抜かれている。

1995年アメリカのカンター通商代表が橋本通産大臣の首に日本の竹刀を突き付けている写真と「日本車の対米輸出自主規制概ね合意」という見出しの報道が過去にもあったが、日本車はアメ車より技術的に優れていて、燃費も良いことで米国市場を日本車が席巻し、アメ車は市場を失う状況であった。

クリントン大統領は、自動車関連のみならず繊維をはじめ、あらゆる日本の対米輸出に高関税をかけた。
これは、今のトランプの対中政策と同じである。

アメリカは、強くなった外国産業に規制や関税を掛けて、弱くなった自国産業を保護する伝統がある。
米国市場における今日の日本車がどのようなステータスかを見れば、トランプによる中国叩きはアメリカ経済の将来に何の意味があるのかが分かる。

しかし、50年先の世界を達観し、アメリカを指導してきたキッシンジャー氏の存在はない。
程度の悪い指導者が程度の悪い産業を保護するアメリカの悪しき伝統がまた息を吹き返してきた…

トランプによるアメリカファーストで日本はどうなるのか…