今のアメリカ経済は、パウエルFRB議長が言う通り、強い消費に支えられていることにより好況が続いていて「アメリカ一人勝ち」などと言われている。
2024年のニューヨーク3市場は、史上最高値を何度も更新し、ナスダックは年間33.4%、S&P500は26.6%、ダウ平均は14.9%上昇。
インフレは3期連続3%前後で停滞し、なかなか2%のターゲットへは向かっていない…にもかかわらず、FRBは2024年7月以来、3回で1%の利下げを行い、政策金利を4.25〜4.50%に決定。
ところが、FRBの1%利下げにもかかわらず長期金利は1%上昇。そして、GDP成長率は、2024年2.8%、2025年2.2%(予想)で、政策金利(4.25‐4.50%)よりはるかに低い。
消費の中身を見ると、家計は2024年3月の時点で余剰貯金を使い果たし、クレジットカードの信用枠も限界まで使い果たし、ミニマムペイメント(毎月の最低支払額)に追われる状況になっている。銀行やクレジットカード会社の不良債権が増え始め、住宅ローンの支払いも3か月以上の滞納が増加。
人間贅沢な生活が身に付くとなかなか落とせないものであるが、ついに力強い消費も限界に達してきたことが分かる。
パウエル議長の利下げ判断は、インフレ関連データ次第と言うが、利下げしても長期金利が上がるのだから利下げの真の狙いは別にあると考えるべき。(リセッション意識か…)
製造業景況感は毎期下げ続け、雇用は減り、失業率は増加。アメリカ経済のデータを見ればすでにリセッションに陥っていることが分かる。そこへ、債務が36兆ドル(5,600兆円)に達し、利払い1兆ドル(157兆円)で防衛費を超えるところまで来ている。
その瀕死の状態のところにトランプが登場し、何とか奮い立たそうと鞭を打ちまくっている現状。
再びロウソクの火は力強く燃え上がるのか…
