【大特集】トランプとアメリカの運命

②「歴史の終わりに」(フランシス・フクヤマの論文)にある「歴史の終わり」とは何か

フランス革命(1789年7月14日から1795年8月22日)により、長年続いたフランスのルイ14世絶対王政が崩壊し、国民を主権者とする共和制政権が誕生。

6年間に渡る革命運動を支えたのは、ルソーなどの啓蒙思想とロスチャイルド等、ユダヤ資本の革命運動への資金援助であり、ロスチャイルドは欧州中で両替商と郵便業を営んでいた。

郵便業では、王族や貴族間の手紙の盗み読みで、いわゆる内部情報を手にし、王族や貴族の弱みに付け込んで上手に立ち回った。また、両替商では故意に王族や貴族に対し、返済不能な額の資金を貸付け、返済をしない場合は財宝や領地などを手にした。

ルイ14世や他の多くの貴族は、ロスチャイルドから借りた資金が返済出来ず困った状態に陥っていたが、返済に窮した王も貴族も、最後はロスチャイルドから借りた資金を、権力を笠に踏み倒していたのである。

ロスチャイルドや他のユダヤ資本は、ユダヤ人に対して差別や弾圧をする王政体制ではなく、貴族も平民もすべて万民のための憲法を制定し、法の下に平等な社会になることを望んでおり、ユダヤ資本は法の下に貸した金が取り戻せる社会を望んでいたのである。そのため、ユダヤ資本は啓蒙思想の普及に努め、且つ6年に渡り資金援助を続け、ロベスピエールなどの革命運動を支援したのである。

6年の後、フランスが共和制政権になると、ロスチャイルドは財務長官からバンク・オブ・フランス(通貨発行権を持つ中央銀行)にエージェントを送り込み、事実上共和国の金融と財務を牛耳ることになった。

以後、欧州の列強ではユダヤ資本が支配する通貨発行権を持つ中央銀行は国家から分離独立し、国家に対する債権者となり、今日に至るまで財政と金融を支配している。民主化の波は全欧州におよび、独裁政治は絶たれ、民主制度が拡大していき、第二次大戦後はアメリカ主導でアジアや欧州で民主化が進んだ。

特に、2000年代は旧ソ連の衛星国であった東欧でカラー革命の名の下に民主運動が起こり、共産主義体制が崩壊、また2010年からはアラブの春の名の下にエジプトやチュニジアの独裁政権が次々と崩壊していった。

今日の世界を見ても、全体主義体制から民主主義体制への移行が進んでいる。

フランシス・フクヤマの考えは、民主主義に勝る哲学はなく、世界の歴史は民主主義へ向かう歴史だから、やがて世界中の国が民主化されることで歴史は終わると言う。

中国やロシア等の全体主義、独裁体制の国でも民主化の動きがあるが、権力で押さえられている。独裁・専制国家は、個人の自由より国家の秩序を重んじる。

17世紀のフランスの哲学者パスカルは、「人間一人は、か弱き一本の葦のようなものだが、社会的存在である」と述べている。これは、一人の人間はネズミより弱いが、社会の構成員になるとライオンより強くなると言う意味。つまり、社会・国家無しには個人は存在できないと言うのである。

個人の自由が過剰になると社会秩序が乱れるのもまた事実。逆に社会秩序が優先すると個人の自由が弱まる。

今、欧州は民主主義の危機にあると言われ、イタリアをはじめ多くの国が右翼政権化しているが、右翼政権が専制主義や絶対主義政権になることはない。なぜなら自由は人間の原点であり、人間生まれつき肉体的にも精神的にも自由を求めるのが人間の摂理だからである。

欧州のみならず、多くの国の右翼化や専制主義化は、修正民主主義であり、中国の共産党一党独裁体制やロシアの専制政治体制は民主主義への過渡期と考えるべきである。