アメリカ経済のソフトランディングは困難か 

FRBのパウエル議長は9月のFOMCで、予想外に雇用が減少し、且つ失業率が連続増加していることを認めた上で0.5%の大幅利下げに踏み切りました。
その後、パウエル議長は「インフレはターゲットの2%へ着実に向かっているし、アメリカ経済はしっかりとした足取りで伸びている。また労働市場も落ち着いてきた。FRBとしては、こうした良好な状態を持続するために利下げを続けて行く」と述べました。

市場はソフトランディングが確実になったと解釈し、ニューヨーク株価は三市場(ダウ、ナスダック、S&P500)とも連日史上最高値を更新。
FRBは、インフレ対策として2022年3月から利上げを続け、2023年7月を最後に利上げを中止しましたが、以来5.25‐5.50%の高い政策金利を今まで維持…2年6ヵ月にわたる高金利政策は、アメリカ経済にボディブローのように痛みを累積。

9月0.5%、11月、12月各0.25%で年内1%の利下げを予定していますが、経済に利下げの効果が出てくるのは早くて2025年1月から。
これから年末までの間に、経済が受けた高金利の弊害が続出してくると考えられます。

先日発表されたアメリカの9月消費者景況感指数は98.7。8月の105.6と市場予測の104から大きく下げた結果に。
消費者は、今後雇用環境は悪くなり、ビジネスも悪化し、所得も減ると考えていることが分かりました。
消費者動向調査によると、アメリカの世帯は預金を使い果たした2024年3月から、生活水準を維持するためにクレジットカードの残が急増と同時にカード支払いの延滞も急増しています。
ここにきて消費者の乱費癖がなくなり、1ドルショップなどが流行り始めています。

財政難、緊縮財政も見えてくる中で、ソフトランディングが難しいアメリカの行方はどうなるか…