デジタル人民元が招くドル崩壊

アメリカのドルが今なお世界覇権を維持しているのは、ドルが国際基軸通貨であることと、国際銀行間の送金を担うSWIFTがアメリカの自由になっているからです。

デジタル人民元はアメリカのドル覇権に風穴を開けるものであると同時に、中国は人民元ベースの株式、為替、商品(金)取引所を開設、国内市場の完全自由化を終え、これから中国は自由化された中国の市場を世界に解放しようとしています。
国際資金に国境も主義も政治もなく、資金は増幅できるところへ流れます。

中国市場が国際的に開放されれば、資金はアメリカ(ドル)を中心とした市場から中国市場に移動することは確実。

ペトロダラー(原油本位制)が維持されているのは、サウジや湾岸原油生産国の安全をアメリカが保障してきたからであり、アフガニスタンを最後に米軍が中東撤退を終えたということは、アメリカは中東の安全は保障出来ません。であれば、サウジも他の中東産油国も原油取引通貨をドルに縛られる必要が無くなります。

12月8日に習近平国家主席がサウジ訪問、サルマン国王とサウジの実権を握っているMBS(ムハンマド・ビン・サルマン皇太子)から史上最高の歓待を受け、両国は安全保障にまで及ぶ包括的合意に至ったのです。

今年3月にサルマン皇太子は「サウジから中国が輸入する原油代金の一部を人民元で支払うことに同意するかどうかを検討している」と公言しました。
今回の極秘合意が実行されると、サウジと中国を除く、特に日本を含むドル経済圏は崩壊の苦しみを味わうことに…

デジタル人民元と中国金融市場の国際解放は、アメリカにとって核攻撃を受ける以上の惨事となることでしょう。