中国・台湾がTPP加盟申請 – 米中対立演劇

中国がTPP加盟を申請してから約1週間後に台湾が申請。

2022年1月発効を予定している『RCEP(東アジア地域包括的経済連携)』は、日本にとって中国、韓国との間で締結される初の経済連携協定。世界のGDPの30%を占める広域経済圏が実現し、GDPだけではなく貿易総額や人口においても世界の約3割を占めており、日本の貿易総額の半数近くを占める地域をカバーする経済連携協定となっています。

一方、TPPの規模は世界のGDPの12%程度であるため、RCEPの規模の大きさが分かります。

※補足…アメリカが主導していたTPP(12ヵ国)からアメリカが脱退し、TPP11と呼ばれるようになり、そこからまたCPTPPと呼び名が変わりました。今は日本がCPTPPの議長国。

そのCPTPPに中国が加盟申請しましたが、CPTPPは自由貿易の条件が最も自由化された内容である分、加盟するにはそれ相応に厳しい条件をクリアしなければ加盟できません。
また、CPTPPに加盟するには加盟国すべての賛成を得ないといけない決まりがあり、台湾は自由化されているため条件のうえでは問題なく加盟できます。しかし、中国がすべての条件をクリアするには、南シナ海問題、尖閣問題、ジェノサイドなどの問題を片付ける必要があるため、すぐの加盟は難しい…

アメリカはトランプ政権時にTPPを脱退したのですが、バイデン大統領になってからCPTPP加盟国はアメリカに戻ってきてほしいと説得しているものの民主党も共和党も反対。より厳しくなった関税撤廃の条件は、今のアメリカの産業にとっては受け入れ難い状況であり、トランプ政権のアメリカファーストを引き継いだ形になっているバイデン大統領としては「なぜ世界のためにアメリカが犠牲にならないといけないのか」という基本があるため、アメリカ再加盟の可能性はナシ

もし中国がCPTPPに参加するとなれば、アメリカを除外した大経済圏を中国が主導することになります🔥
ただ、先ほども述べたように加盟にはハードルが高いため、数年かかると見られています。今の議長国は日本で来年はシンガポールであり、シンガポールは中国の加盟を歓迎しています。

加盟に時間がかかることを承知で申請をした中国の動きは、アメリカに対する政治的牽制とも見て取れます💡
米中対立の茶番激化と中国の基盤固めですかね。